中途半端に、骨稽にしか生きられないからこそ、「神」を求め、「真理」を求め、「美」を求めるのではないか?「芝居」をしていない「真実の自分」などというものがどこにあるだろうか?挫折しない人生、孤独にならない人間、虚しさを感じない生活がありうるだろうか?学生に「人生講話みたいで面白い」と言われた「説教」をもとに書かれた、心ぬくもるエッセイ。