WSからスーパーコンピュータまで広い範囲で普及しているUNIXは現在激しい潮流中で厳然とした生命力を誇っており、更なる自身の改革もなお行われている。その中にあってBSDの果してきた役割は限りなく大きく、一方で孤高を持するものである。本書はその4.3BSDの内部構造と、4.3BSD機能を実装する上で採用された概念、データ構造、アルゴリズムについて解説したものである。