将軍が設置する目安箱を管理し、不正があった際の探索を任される「将軍付御目安番」。十代将軍・徳川家治と自分だけが知る、この機密の職に任命されたお庭番・川村颯二郎に新たな主命が下される!訴状によると、駿河の興津に朝鮮船が漂着したとのこと。だが、なぜ、日本海側ではなく、太平洋側に流されたのか、颯二郎は謎を解明するため駿州に向かった。そこで驚愕の事実が発覚する。難破船は鉄砲百挺を積載し、老中・田沼意次の城下・遠州相良に向かっていたというのだ。なんのために意次が!?そして、鉄砲の製作元が、上杉鷹山が治める米沢であることも判明。名君たちの嫌疑を晴らしたい颯二郎は真相を追うが、陰謀の影に驚きの黒幕が明らかになる!好評シリーズ第二弾!!書下ろし長編時代小説。