すべては「人の熱さ」に触れたことから始まった。2014年、「時」や「子午線」につい熱弁を振るう明石市立天文科学館の学芸員に惹かれた。2016年、「海」や「魚」についてぶつかり合いながら議論する漁師たちに惚れた。「その思い、多くの人に伝えなあかんと思います。私に書かせてください」。一人の記者の直訴。こうして、神戸新聞明石総局の長期連載がスタートした。本書は、神戸新聞明石版に掲載された連載企画「トキのまち明石から」(2014年6月11日?2015年6月18日)、「ウミのまち明石から」(2016年1月1日?2016年12月24日)、および「バードアイ空遊記」(2015年3月15日?2016年2月14日)を一部加筆・修正し、収録したものです。同社の動画サイトと連携するなどして、提供。これまで、明石の漁業・子午線に関してまとめた書籍が商業出版されたケースはまれで、資料的にも極めて貴重な1冊となっている。