本書は、大まかな外部形態とすみ場所を中心に、淡水にいる魚を区分し、それによって魚の名前がわかるように構成されている。本文は、原則として、1ページに1種が割りあててある。写真は、特に記したもの以外は3人の著者がとったもので、見分けるための水槽(一部標本)写真のほか、生態写真や生息環境の写真も入れてある。記載のほうは、標準和名・学名・科名(一部は亜科名も)の順に始まり、外部形態による区別点のほか、住み場所・産卵・食性などの生態的事項が書かれ、一部については味や料理法など、人間との関連についても述べてある。