胃がんの父親を父らしく逝かせてあげたいと、懸命な介護をした母娘。「死にたい」と言いだした春さんの心を力づけたケアマネージャー。乳がんの女性が選んだ、夢をあきらめない治療。ベラルーシのタチアナ先生が子どもたちに言い続けた「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。世界中の"いのち"を丁寧に生きる人たち-"病"だけでなく、"心"も受けとめる優しい医療をめざして奮闘する医師のエッセイ集。