文化祭目前、さまざまな思いが錯綜し――。
たまちゃんの問題がいったん解決し、文化祭を目前に控えた11月。
俺、友崎文也は日南との会議を再開し、また課題にとりくむ日々を送っている。
文化祭に積極的に関わりながら、集団での立ち位置を確立していくのがこれからの目標だ。
そんなとき、日南が俺に尋ねる。
「――あなたは、誰が好きなの?」
それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。
「三年に進級するまでに彼女をつくる」という目標に向けて、避けては通れない問い。
日南は言う。誰を選ぶのかと。
けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか?
成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。
――選ばれるはずのない俺が、誰かを選ぶなんておこがましい、と。
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