街の真ん中の大きな水槽に住んでいるクジラのウェンズデー。このガラスのなかしか知りません。ある朝、おんなの子がやってきて、ウェンズデーに声をかけます。彼女の瞳は、とおくのとおくに見えている、静かでおだやかなあの「ブルー」と同じ色をしていて……。知らないうちに自由をまちのぞんでいる、すべての人へおくる絵本。
すばらしいインスピレーションを与えてくれたレディオヘッドの「ブルーム」、
いっしょに宙返りをしてくれたレベッカ、
そして「水曜日のうた」を知っていたアン・シュワルツに感謝します。
――T.H.
母に
――R.J.
(献辞文より)