文学・映画・音楽・テレビ・写真などの身近な表現媒体をつうじ、従来の"アメリカ"観の書替えを試みた斬新な書。イギリス人の手になるアメリカ研究の入門書を、日本の読者向けにアレンジ。コロンブス神話の解体に始まり、ネイティブ・アメリカンの文芸論、アフリカ系アメリカ人の音楽論、今日の宗教が抱える問題点、「西部」と「南部」の読み直し、アメリカの外交政策におけるイデオロギーなどを議論するなかで、新たなるアメリカ的アイデンティティの行方を探る。