親切な行為は道徳的に正しいだけではない。「情けは人のためならず」という言葉のとおり、親切にした本人をも幸せにし、健康によく、アンチエイジング効果があり、人間関係を充実させ、しかも「波及効果」がある。このように親切が心と体にいいのは、親切をすると「幸せホルモン」オキシトシンが分泌されるからだ。本書では、親切のいい意味での「副作用」とオキシトシンの関係、オキシトシンの増やし方などを、最新の心理学、医学、生理学社会学の研究結果を引用しつつ、わかりやすく解説する。