スティーブ・ジョブズが渇望したのは世界の変革である。彼はそれをコンピュータと、そしてアップルという企業をもってして成し遂げた。しかし、その後10年という歳月が流れて友が去り、権力抗争に否応なく巻き込まれ、ついにはアップル社取締役会長の地位を追われたのである。何十人もの個人に対するインタヴューをもとに、コンピュータ・ジャーナリストのJ・S・ヤングが書き下ろした本書は、尋常ならざる一人の男とアメリカでもトップ企業に当たるアップルの内幕を描き出した業界人必読の1冊である。