1600年、バイエルン公国の首都ミュンヒェンで六名の男女が公開の場で火刑に処された。魔女裁判史の中でも特に有名なこのパッペンハイマー裁判の調書を基に、当時の都市の様子やそこに生きる人々の暮らしぶり、また、同時代人が抱いていた魔女に対するイメージを詳細に描き出した一級の好著。