日本の美しい言葉とすばらしい文化を、21世紀を担う子ども達に伝える本
昔話といわれるものが、なぜ何世代にも渡り、我々に伝えられてきたのか。その一番は、おもしろいからだと思います。そして、そのおもしろさの中に、隠された教訓が含まれていて、人生のなにかの折に役に立ってきたから語り伝えられたのだと思います。この本は、そういう本です。「もも太郎」「つるのおんがえし」「したきりすずめ」「しらゆきひめ」「はだかの王さま」などなど54話のおもしろくて、ためになるお話が収められています。さし絵も、宇野亜喜良、石倉欣二、伊勢英子、東逸子、田島征三などの一流画家が勢ぞろいし、子どもたちの空想力、想像力を手助けします。親子、家族の失われつつあるスキンシップをとりもどす、最適のお話絵本だと思います。