体は女子、脳と心は男子として生まれたシェーンの願いは、男として生きること。3年前ロスに引越してきたときには男子として転入し、野球に熱中する毎日を送っていた。ところがある日、女子だった頃の写真が拡散されてしまう。
LGBTの子どもが生き方を選ぶとき、両親の理解とサポート、医学的アプローチや精神的なケア、理解者の存在、そして友だちの存在が不可欠です。それらがきちんと描かれ、ドラマを創り出していることは、この作品の大きな魅力です。「希望」を感じるラストは、読者の共感を得て、LGBT理解の一助になると信じています。主人公と同世代の子どもたちも大人も身構えずに読んでみて欲しい、さわやかな青春ドラマです。