芸術こそは、人間の慾望のもっとも端的なあらわれである-。人間の才能を殺しつつある現代文明の本質を鋭く分析し、それへの抵抗として芸術の存在を意義づけ、現実における人間の醜さではなく、可能性における人間の美しさを追求した長編評論。