生きてることに意味はないかもしれないけど、あなたが生きているだけで意味が生まれるのです。
ろくでもない世間に目を向けるより、この本に目を向けて、
バカなことを言ってると笑ってください。
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そんなに頑張らなくても、ぼちぼち生きていても、生きていて良かったと思うことがたくさんあります。
せっかくこの世に生まれ入ったのに、「いのちは歓びそのもの」だという人もいるのに、
それを経験しないで死んでいくのは、悔しいというか、悲しいというか、可哀想というか……
だから、生きづらさを感じている人や、自殺するかもしれないと思っている人に、
この本を読んでもらいたいのです。
この本は十一章に分かれていて、それぞれ自殺に縁のある方々に話を聞いています。
どんな方々かというと、自殺未遂した人、自殺しようとしている人を救っている人、
自殺が少ない町を研究している人、親が自殺した人、子供が自殺した人、
死にたい人からの電話をすべて受けている人、自殺をテーマに絵を描いている人、などなど、
みなさんツワモノばかりです。こんなにたくさんの人と自殺の話をしたのに、誰一人として
深刻な雰囲気にはなりませんでした。
共通しているのは、どの人も大変な状況を乗り越えてきていることです。
だからこそ、笑って話せるのではないかと思います。(まえがきより)