枢機卿の大事な客人・イレーネ。“スペイン貴族“であるということ以外、謎に包まれた今回の仕事相手だが、その人柄に、アルテは好感を抱き始める。“彼女の気に入る肖像画を描きたい“そう意気込み臨んだ下描きだったが、イレーネの関心を引くことができず思い悩むアルテ。画家としての矜持を賭け、乗り越えなければならない壁が、アルテの前に立ちはだかる。