かつて日本語教育は、漢字圏出身の留学生や選抜された優秀な研修生などが中心で、彼らの多くは本格的なコースで集中的に学び、初級テキストは前半と後半の二つに分けるのが一般的だった。しかし近年、非漢字圏の学習者が急増、また、仕事目的で来日する人が増えるなど、日本語の学習ニーズは非常に多様化した。それとともに、多くの非漢字圏学習者から「テキストの内容が難しくて、ついていけない」といった声がよく聞かれるようになった。
そこで本シリーズは、学習レベルを従来より細かく分け、さらに初級の難所を丁寧にケア。スモールステップの積み上げで、だれでも無理なく初級の基礎を身につけられることを第一のねらいとした。
文法と会話をバランスよく、スパイラルに積み上げられるように配慮。試験対策にも、実際のコミュニケーションにも通じる基礎力を養成する。また、ローマ字表記や対訳、文法説明などが付いているので、一人でも安心して学習できる。