Dockerの登場以降、アプリケーションはコンテナイメージとして管理・実行できるようになりました。コンテナイメージには、アプリケーションの実行に必要な言語ランタイムやライブラリなどがすべて含まれているため、どんな環境でも同じアプリケーションを同じように実行できます。このコンテナの利点を活かして、アプリケーションのデプロイ・設定・管理を自動的に行うためのソフトウェアが「Kubernetes(クーバネティス)」です。本書は、コンテナイメージの作成・デプロイ・運用という一連の流れに沿って、アプリケーション(コンテナ)を本番運用で使える状態(プロダクションレディ)にまで持っていく方法を解説します。具体的には、アプリケーションの開発や運用に携わる人向けに、Kubernetesクラスタ上で、アプリケーション(コンテナ)のデプロイ、更新、安定性の向上、セキュリティの強化、ロギング、モニタリングなどを行う方法を扱います(Kubernetesクラスタそのものの構築や運用については扱っていないため、ご注意ください)。