• Authorヘルマン・ヘッセ フォルカー・ミヒェルス 岡田朝雄
  • Publisher草思社
  • ISBN9784794223920
  • Publish Date2019年4月

愛することができる人は幸せだ

「愛される」ことではなく「愛する」ことが重要と説く、ヘッセの恋愛論ともいうべき詩文集。
少年時代の異性への淡い憧れ、青年時代のロマンチックな激しい情熱、壮年から初老にかけての
様々な女性たちとの性愛などヘッセの愛の遍歴が、短編小説、詩、随筆などの作品世界で表現される。
ヘッセの年譜と合わせながら、ヘッセの愛の境地を旅する一冊。
ドイツの出版社ズーアカンプ社の編集顧問であるフォルカー・ミヒェルスの編纂による。
「愛することのできる者は、幸せである。
私たちの魂に、魂自身の存在を感じとらせ、
魂自身が生きていることを感じとらせる私たちの魂の動きは、
どれもすべて愛である」(本文より)
<目次より>
氷の上で 
遅すぎる(詩) 
ハンス・ディーヤラムの修業時代 
大旋風 
私は女性たちを愛する(詩) 
あの夏の夕べ 
エリーザベト(詩) 
美しければ美しいほど私には縁遠く思われた 
そのように星辰は運行する(詩) 
それがおわかりですか? 
炎(詩)
私が十六歳になったとき 
寒い春に恋人に捧げる歌(詩) 
思い出 
なんとこの日々は……(詩) 
恋愛 
たわむれに(詩) 
人生の倦怠 
愛の歌(詩) 
四月の夕べ(詩) 
アバンチュールの期待 
ある女性に(詩) 
昔、愛する男が…… 
私のよく見る夢││ポール・ヴェルレーヌのフランス語から(詩) 
エーデットへのクリングゾルの手紙 
稲妻(詩) 
再会(詩) 
恋する男(詩) 
ピクトールの変身――童話 
愛の歌(詩) 
逸脱者の日記から 
極楽の夢(詩) 
愛の先触れ 
愛(詩) 
カザノヴァ 
誘惑者(詩) 
ダンスパーティーの夜 
カーネーション(詩) 
生活に惚れて 
母への道(詩) 
芸術の中の愛の変化 
神秘に満ちた人(詩) 
愛することができる人は幸せだ 
呻きつつ吹きすさぶ風のように(詩) 
沈思(詩) 
戦争四年目に(詩)
平和を迎えてだ――バーゼル放送局の終戦祝賀放送に寄せて(詩)

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