「私より勝手で自由な母親がいたなんて! 」──樹木希林(帯文より)
「自分の人生を愛している人は、強くて優しい」──脚本家・篠崎絵里子(解説より)
限りなく自由な母親と12歳の私
ちょっとおかしな、本当にあった家族の物語
「お化けが出る家でもかまいません」
突然の離婚で、能登半島の柳田村に移住した母と娘。
二人が何の縁もない土地に来たのは、母・十七波(となみ)が
村役場に送った突拍子もないハガキがきっかけ。
父との唐突な別れに加え、お金も住む家もないまま始まった移住計画に、
12歳の娘・乃波木(のはぎ)は戸惑うばかりでした──。
どこまでもポジティブな母と、ぎこちなくも成長していく娘。
ちょっと変わった、本当にあった家族の物語。
石川を拠点に活動する写真家・乃波木(のはぎ)による、初の自伝的小説。