花の中から生まれたおやゆびひめは、ある晩、ひきがえるにさらわれ、蓮の葉の上に置きざりにされてしまいます。波乱万丈の末、野ねずみの家に身をよせた小さな女の子は、もぐらとの望まぬ結婚をまえに、つばめの背に乗って飛びたちます。気鋭の作家が描くアンデルセン童話。やわらかな色彩とやさしい語り口の美しい絵本です。