先駆的なプロジェクトや新技術の導入が地域社会や産業、経済、文化に大きな構造変化をもたらしている。現地取材から見えてくるのは、国家政策としてのインフラ・プロジェクトのあり方だ。デフレを終わらせ、活力ある日本を甦らせるための政策提言!
市民生活の充実と防災の強化を図り、都市の効率化と地方活性化を目指す。未来に向けた投資で日本を変える!
<目次より>
1章「インフラ・イノベーションと日本再生」
2章 現代日本の、川文化のイノベーション:北浜テラス
3章 港の整備が「まち」を作る:小名浜港の港湾イノベーション
4章 「下水資源」イノベーション:都市に眠る宝の山
5章 鉄道が導く「都市と国土のイノベーション」
6章 都市の強靭化:六本木ヒルズのエネルギー・イノベーション
7章 日本を救う水力発電のイノベーション
8章 「道の駅」による地方再生イノベーション
9章 国土保全イノベーション:「砂防」が守る日本の国土
10章 地方再生の街路イノベーション:「クルマ車線」を削って賑わう京都・四条通
11章 食産業インフラ・イノベーションが日本を救う
12章 地域イノベーションを導く「リアル・どこでもドア」:高速道路のストック効果
13章 日本を救う港湾インフラ・イノベーション:「基幹航路」を守り、日本を守る
14章 空港がもたらす地域イノベーション:「廃墟」の空港バッシング
<著者紹介>
藤井 聡(ふじい・さとし)
1968年奈良県生まれ。京都大学大学院教授(都市社会工学専攻)。京都大学大学院工学研究科修了。東京工業大学教授、イエテボリ大学心理学科客員研究員等を経て、現職。第2次安倍内閣で内閣官房参与(防災・減災ニューディール担当)を務めた。専門は公共政策に関わる実践的人文社会科学。03年に土木学会論文賞、05年に日本行動計量学会林知己夫賞、07年に文部科学大臣表彰・若手科学者賞、09年に日本社会心理学会奨励論文賞および日本学術振興会賞などを受賞。著書には『コンプライアンスが日本を潰す』(扶桑社新書)、『強靭化の思想』、『プライマリー・バランス亡国論』(共に育鵬社)、『「10%消費税」が日本経済を破壊する』(晶文社)など多数。