ドイツのプロテスタント神学者、文学哲学者トレルチの代表的論文「ルネサンスと宗教改革」「啓蒙主義」「プロテスタンティズムと文化との関係」の3篇を収録。宗教改革によってもたらされる西欧の「近代」の意味を追求し、その歴史的把握の一典型を明快に示す。キリスト教の絶対性を否定するその論旨は当時多くの議論をまき起した。