大身旗本の狂気が
磐音を襲う!
秋風が吹き始めた江戸。
磐音は研ぎに出していた備前包平を受け取りに、
研ぎ師・鵜飼百助の屋敷を訪ねます。
そこには、徳川家に不吉をもたらすとされる
妖刀・勢州村正を正宗と改鑿して持ち込もうとする
大身旗本用心の姿が。
磐音がその場をおさめますが、
ことはそれだけではすみません。
これも妖刀に因るものなのか、
磐音はまたもや騒動へと巻き込まれ、
やがて、笹塚孫一の命をも脅かす事態に発展します。
一方、吉原では、花魁・白鶴太夫となった
奈緒の身辺に不穏な事態が。
磐音は大切なひとを守るため、
剣をふるうことに……。