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  • Author齋藤孝(教育学)
  • Publisherダイヤモンド社
  • ISBN9784478108284
  • Publish Date2019年6月

1分音読「万葉集」

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王

熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな 額田王

紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも 天武天皇

我が宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも 大伴家持

うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独し思へば 大伴家持

東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ 柿本人麻呂

葦辺行く鴨の羽交ひに霜降りて寒き夕は大和し思ほゆ 志貴皇子

近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ 柿本人麻呂

み吉野の象山の際の木末にはここだも騒く鳥の声かも 山部赤人

ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く 山部赤人

石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子

など

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