• Author木皿泉
  • Publisher紀伊國屋書店
  • ISBN9784314011686
  • Publish Date2019年8月

ぱくりぱくられし

木皿さんの作品は、言葉が生きて泳いでいる感じ。
新しい感覚の出会いが私の宝物です。
仲 里依紗(女優)
「木皿ドラマ」の台詞の数々はどのように生まれたのか―― 伝説のドラマ「すいか」に通じる幻のデビュー作「け・へら・へら」シナリオも収録。
「野ブタ。をプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」「Q10」「富士ファミリー」『昨夜のカレー、明日のパン』『さざなみのよる』『カゲロボ』……木皿泉の最新エッセイ集。
読み返してみると、脚本家としての、あるいは小説家としての木皿泉の源泉はここにあるのだなぁと改めて思う。我々の作風もまた、節操がない分、偏見もなく、何もかも詰め込んだ、ごった煮のようなものだからだ。こうあらねばならない、というのは私たちにはない。それは人は日々変わってゆくものだと思っているからだ。       
「思いのほか長くなってしまったあとがき」より
目次
1 ぱくりぱくられし
ドラえもんの道具
ネタ消費
生きているという手応え
家族の二重性
人魚姫
男の美意識
競争をやめてみる
つくるということ
科学信仰と捏造
マイジャー
お墓に入ったつもりで書く
たまたま
何も持ってないという自覚
私の問題など何ものでもない
捨ててこそ
恋愛と消費
私だけの部屋
まだこの世にないもの
物語は違和感から生まれる
寅さんのアリア
待つこと待たれること
生きる力を与えてくれるもの
日記の人、手紙の人
ぱくりぱくられ
2 嘘のない青い空
お義母さんのダイヤモンド
花は散らねば
日常と非日常の不思議
よく食べる子供だったら
メモ用紙になった封筒
生きているという実感
五月病
恨みや嫉妬は小さく折りたたむ
掌の葉っぱ
最低の気持ちから生まれてくるもの
からっぽの箱
世間体との戦い
水先案内船
女を降りる
糧を得る
感謝を伝える
セミの声
私のことは忘れて下さい
私は私になっていった
生きている実感のない人
硬い殻をやぶってみれば
分け合った饅頭
パチンコにはまっていた頃
非日常の空間
光るドクロ
「みなさんさようなら」
ラジオドラマ「け・へら・へら」シナリオ 作・妻鹿年季子

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