中学一年の少年キャスは三年前、酒に酔った父親に銃を向けられ、母親と一緒に家から逃げだした過去がある。父親のいない貧しい生活に引け目を感じ、周囲ともあまりなじめず、距離を置く。逃げ足の速さから自分でつけた呼び名は”ゴースト”。ところが、ひょんなことから地元の陸上チームに入ることに。それぞれ悩みをかかえるチームメートや監督との関係を通して、自分の才能、そして弱さと向き合っていくことに……。