私たちが普段から使っている「かわいい」という言葉は、じつに幅広い意味を持ちます。
例えば「愛らしい」、「お洒落」といった一般的なものから「ゆるくてホッとする」、「キモくて愛嬌がある」、「かわいそうだけどキュンとする」といったちょっと捻くれた解釈まで、さまざま。
でも共通しているのは、何かに対して感情が動いた時、私たちは「かわいい!」と口にするということです。
とても身近でありながらも、非常に複雑な感情を表す、この言葉。
本書ではそんな「かわいい」というキーワードをスタート地点に、日本美術や西洋美術から現代アートまで、さまざまな美術の魅力をお伝えします。
「かわいい」に出会える美術館と、そこにコレクションされている「かわいい」作品を知ることで、美術の楽しみをもっともっと深めてみませんか?