何者かに「オジいサン」と呼ばれたことを寝床で思い出した、とある朝。推理したり慌てたり、調子に乗って反省したり。若ぶらず、気弱にもならず-寄る年波をきっちり受け止め粛々と暮らす、益子徳一(72)の一週間。