本書では、近代教育学の根本問題を抉り出し、その脱構築の方途を問うている。「善き教育」と思われる教育をしてきたにも拘らず、「教育の荒廃」を招来するという現実を理解するにあたって、それを生の背理性の問題として捉え、その視点からこれからの教育学研究の方向を問題にした。