現代「絵解き法師」の競演。絵画史料の解読は、いま最も注目されている研究分野のひとつである。しかし、その方法論は、いまだ確立されてはいない。本書は、7人の執筆者が、代表的な荘園絵図・都市図屏風を、それぞれの解読方法で読み解きながら、中世荘園とそれをとりまく世界を描きだす。