• 著者和久田正明
  • 出版社角川春樹事務所
  • ISBN9784758439404
  • 発行2015年8月

髪結の亭主 四

新米目付の風祭百太郎に縁談が持ち上がった。相手の雪江を前に浮かれる百太郎だが、雪江の兄・与一郎が刺客に狙われる場面に遭遇し、図らずも危機を救うことに。その頃、筑波山の山奥で、幼い兄妹が陣屋を脱出していた。猿のごとく樹上へ飛び上がり、忍びの技をつぎつぎに繰り出すふたりは、その足で江戸へ--。秋深まる浅草、今日も賑わう髪結「つばめ床」。悲しき過去を背負う兄妹も、人の情けにふれて……。書き下ろし長篇。

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