• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1875 2012.8.9

①人身傷害補償保険の賠償先行払い事案では訴訟基準差額説は採用できないと判決した ②受傷直後に意識障害なく4年後には米国留学して通訳もできるまでの学習等から高次脳機能障害を否認して14級9号認定した ③復学して大学卒業の20歳男子は母親付き添い、講義・試験を受ける等から自賠責同様3級高次脳機能障害を認めた ④うつ、不安感等での精神科受診は事故3年10ヶ月後等の65歳女子5級PTSD請求を否認、12級顔面醜状の後遺障害逸失利益を否認した ⑤55歳男子左頬7㌢㍍の醜状は定年再就職に不利益を生じると併合11級の労働能力20%喪失で逸失利益を認めた ⑥27歳有職主婦は4回のブラットパッチによっても頭痛等解消せず脳脊髄液減少症の発症を否認して14級神経障害で67歳まで5%の労働能力喪失で認めた ⑦軽快していたパニック障害が本件事故で悪化、14級後遺障害を認め4割の素因減額を適用した ⑧事故前後で年収が20%減少の40歳男子症状固定後約5ヶ月で再就職した14級後遺障害逸失利益を7年9%労働能力喪失で認めた ⑨34歳男子の将来の人工骨頭置換術は若年者の摩耗は早いと16年毎の再手術費を1回200万円で認めた ⑩目撃運転者の証言等から15歳女子自転車を赤信号横断と認定して75%の過失相殺を適用した ⑪双方一時停止規制なし、「止まれ」警告交差点で子供含む複数の人を認めて時速25㌔㍍進入の被告車に対し原告自転車の過失を25%と認めた ⑫駐車場内で後退ワンボックスカーと衝突の88歳男子自転車の平衡感覚不安定等からも4割過失を認めた ⑬バス車内での有職女子の受傷事故には申告の一貫性、整合性等なく被告の過失での受傷が認められず請求を棄却した ⑭女性店員所有の150万円の乙セルシオがB修理業者所有のフェラーリに追突、乙車もBに搬入、善処要求強くない等乙車契約の自動車保険を免責とした ⑮更新契約での免許証確認が口頭では簡便に過ぎ告知義務による解除権を行使できないと判決した ⑯8日後不渡りを出す経済状態の中4日前危険開始契約の事務所の出火は複数発火源、油性反応等唯一の取締役の放火として請求棄却した

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