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  • 著者白石一文
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167913861
  • 発行2019年11月

僕のなかの壊れていない部分

美しい恋人・枝里子をサプライズで京都に誘った。それは、

昔の男が住む京都で枝里子の反応を見ようという悪意だった――。



東大卒出版社勤務、驚異的な記憶力を持つ「僕」は、同時に

3人の女性と関係を持ちながら、誰とも深いつながりを

結ぼうとしない。その「理屈っぽく嫌味な」言動の奥にあるのは、

絶望なのか渇望なのか。彼の特異な過去を知った枝里子は。



「自分の人生にとって本質的なことからは決して逃れられない」



切実な言葉たちが読む者の胸を貫いてロングセラーとなった傑作が

文春文庫で登場。



解説・窪美澄

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