DV被害者は、どのように被害から離脱・回復し「新たな生活」を構築していくのか。そして、被害者からみて有効な支援とはどのようなものか。本書は、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いてDV被害者(26人)の語りを実証的に分析することにより、当事者の視点からDVの実態を明らかにした上で、実態に即した具体的かつ実践的な支援のあり方を考察したものである。被害の甚大さ・経験する困難だけではなく、被害者の回復プロセスにも着目した一冊。