• Author自動車保険ジャーナル

自保ジャーナル No.1894 2013.5.23

①車道幅狭い時速30㌔㍍制限住宅地道路を時速73~75㌔㍍での右折時の塀衝突死は故意に等しいと人身傷害保険約款の免責を認めた ②後遺障害2級主張の28歳男子の高次脳機能障害は当初意識清明、画像所見なく事故から1年経過しての症状悪化は一般的傾向とは異なることからも否認した ③主治医が施設介護が望ましいとする59歳女子1級後遺障害の介護費を近親者の意向等から入居一時金含んだ施設費を損害と認めた ④21歳女子大学生の9級高次脳機能障害と12級の顔面醜状は一定程度影響が及ぶとセンサス女子平均の40%労働能力喪失により逸失利益を認めた ⑤出合頭衝突の44歳女子の低髄液圧症候群9級主張は疑いがあるにとどまり関係治療費等否認、症状は10年10%労働能力喪失で2割素因減額を適用した ⑥カーブミラーで接近前に右折できると進入の被告車に対し優先自動二輪車に安全確認義務があったが考慮しないと過失相殺を否認した ⑦時速30㌔㍍制限を50㌔㍍走行の被告車に対し5歳幼児自転車の右側通行、父親の監督義務は考慮済みで、再考慮必要なく過失相殺を否認した ⑧車線変更合図の遅れ等不確定も右後方の確認不十分としてX車左前部に衝突のY車に8割過失を認めた ⑨自賠責10級左足関節障害を残す19歳男子は大卒後就職、経済的不利益なく後遺障害逸失利益を否認した ⑩32歳男子の9年以上経過後の難聴の因果関係を否認して自賠責同様聴力障害を14級3号認定した ⑪10級右下肢短縮、12級左股関節障害の43歳女子は67歳まで労働能力20%喪失で後遺障害逸失利益を認めた ⑫43歳男子A級3班競輪選手の後遺障害逸失利益は5年間選手として実収入、以降センサス男全年齢平均を基礎に認定した ⑬コンビニ駐車場にエンジン作動の被保険車両を駐車直後に「躊躇無く盗取」の現場を防犯カメラが録画等も矛盾はないと保険金支払いを認容した ⑭鉄骨業者のトンネル側壁衝突死は所用の遅れで約束時間に間に合わすために高速走行と資金繰りのめどが立った等から偶然な事故とし保険金支払いを認めた ⑮施錠された賃借店舗の出火箇所は3箇所、水を抜いての水槽付近の油性反応等は故意免責適用されるとしてXの請求を棄却した