目次 まえがき 序章 問題への視角 / p3 I 権力闘争の変質 / p4 「複雑怪奇」 国際政治を見る目 国際政治の変質 問題のありか II 国際政治の三つのレベル / p13 善玉・悪玉説 問題の単純化 常識の数だけ正義はある 第一章 軍備と平和 / p21 I 勢力均衝 / p22 均衝策の起源と性格 勢力均衝原則の欠陥 第一次世界大戦の性格 総動員される国民 II 軍備縮小 / p37 原則的賛成と不実行 公正な軍備縮小の困難 権力闘争との結びつき 核の管理と保証 ホップス的恐怖の状況 III 軍備規制と一方的段階的軍縮 / p52 『三酔人経論問答』のジレンマ ダレスの大量報復理論 軍備の相互的自制 対立国間の交流 中国の核兵器開発 軍備規制の心理的危険 一方的段階的軍縮の困難 第二章 経済交流と平和 / p77 I 経済と権力政治 / p78 自由貿易の楽観論 他国の富の二重の機能 ルソーの悲観論 工業化と権力政治 工業化による大衆の動員 II 権力政治と経済交流の分離 / p93 米ソの勢力圏 支配‐従属関係の終了 協力か従属か 経済統合のための闘争 III エゴイズムと相互の利益 / p106 南北問題 自尊心の問題 自国中心の態度と制度 経済開発の前提条件 国家形成の難問 第三章 国際機構と平和 / p121 I 強制力の問題 / p122 国際機構のジレンマ 正義は復数個ある 国際機構の強制力 朝鮮戦争の教訓 II 世論の力 / p139 フォーラムとしての国際連合 世論の力と実力 国際連合の二つの機能 世論に対する受容性 III 国際連合の意味 / p152 権力政治は変った 威信の政策と体制の政策 政治の場としての国際連合 休戦ライン 国際連合の力の限界 UNプレゼンス方式 国際連合の権威 終章 平和国家と国際秩序 / p177 I 国際社会と国内体制 / p178 帝国主義論 平和国家の現実 「悪は弱さから生まれる」 II 現実への対処 / p192 国家の行動準則の欠如 現実主義の立場 絶望と希望 参考文献 / p205