★ 知れば知るほど楽しめる!
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★ 試合の流れ、得点や反則などのルールを知りたい!
★ 車いすのつくりが競技ごとに違うって本当…
★ 選手のハンデをどんな工夫で補っているの…
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を機に、
わが国のスポーツ振興を取り巻く環境は
大きく変わろうとしています。
とくに、障がい者のスポーツ(パラスポーツ)を取り巻く環境は、
大きく変化しています。
パラリンピックは、1948年にロンドン郊外の
ストーク・マンデビル病院で行われた、
戦争で負傷を負った脊髄損傷患者への
リハビリテーションの成果を競うアーチェリー大会が
起源だと言われています。
それから72年、今ではオリンピック、
サッカーワールドカップに続く、
世界の3大スポーツイベントに成長しています。
このような流れの中で、障がい者のスポーツは、
リハビリテーションから生涯スポーツ・
競技スポーツまで幅広く普及発展してきました。
しかし、障がい者への理解とパラスポーツに対する
認知度はまだまだ低く、国民への啓発とパラスポーツへの
認識の変革を国策として図っていくことも
2020東京大会のレガシーであり、インクルーシブ教育につながる
パラリンピックムーブメントだと考えています。
私は「障がい者スポーツという特殊なスポーツはない。
プレイするうえで不便な点を創意工夫によって補えば、
障がいのある人もない人も同じように楽しめる」
という理念のもとにスポーツの指導を続けてきました。
一般のスポーツでも、たとえば柔道は体重によって
階級が分かれているように、形態、体力、技術、年齢、
性別などによって用具やルールを工夫しながら行われています。
同じように、障がい者のスポーツも障がいのために
できにくいことややってはいけないことに留意すれば、
同じスポーツが楽しめるのです。
この考え方が少しずつ広がって、かつては
「障がい者のためのスポーツ」であった障がい者のスポーツが、
「障がいのある人も行えるスポーツ」へと、
その概念を変えつつ発展しています。
2020東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、
その概念がさらに広がって、
「障がいのある人もない人もいっしょに楽しめるスポーツ」
として、当たり前になっていくことを期待しています。
髙橋 明
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
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