戦後日本が歩んできた道をあらためて問い、
深い感動を呼ぶ著者渾身の傑作巨篇!
秋田で殺された飯島老人は、
なぜ各地の八幡神社を巡っていたのか?
浅見光彦は秋田、広島、兵庫、熊本と
老人の軌跡を追い、老人の閉ざされた半生と
癒えることのない戦争の傷痕を思い胸をいためる。
一方、美由紀の婚約者で文部官僚の松浦勇樹の
周辺でも、不可解な事件が次々と起こり……。
事件の真相を求め高知に飛んだ浅見光彦を
待ち受けていたものは!?
壮大な構想で描く渾身の傑作巨篇!
第八章 火の国
第九章 謎の結合
第十章 悲劇
第十一章 八人目の男
第十二章 天壌無窮
自作解説