日本ミツバチがいなくなったら大変なことになる!
自然環境保護の大切さがわかる、珠玉の一冊!
豊富な写真やイラストが満載!
「ミツバチがいなくなると、その4年後には人類も滅びるだろう。」(アルベルト・アインシュタイン)
「優しくて不思議な日本ミツバチは、私に自然環境の意味や生き方まで教えてくれたのです。 ミツバチと森の繋がりは、自然とともに自由に生きるお手本のようでした。」(本文より)
みなさんは「ミツバチ」と聞いて、何をイメージしますか。
海外でミツバチが大量に消えたり、日本で町中に逃げ込んだミツバチの大群が大騒ぎを起こしているのも、どれもが西洋ミツバチのこと。 ほとんどの日本人はもちろん、メディアの人たちや、ミツバチ保護を叫ぶ多くの人たちですら、日本にいるミツバチがみんな同じだと誤解しています。
日本ミツバチと西洋ミツバチ
この2種類のミツバチは、それぞれ異なる生態や役割を持ち、自然の森との関わり方も異なるのですが、それを知らずに「都市の養蜂」「地域おこし」「ミツバチの教育」などが、 生態系のリスクも考慮せずに安易に行われていて、新たな誤解と環境破壊を生んでいるのではないか。
著者が本書を執筆した動機は、このような「ミツバチの誤解」を早急に正す必要があると感じたからでした。
今、国内では西洋ミツバチが野生化し、在来種である日本ミツバチは駆逐されながら、生態系が脅かされています。 この構図は、アメリカ大陸に白人が渡米して、原住民のネイティブ・アメリカンを居留区に追いやったことと、とても似ています。
その事実から目を逸らすわけにはいかないと感じた著者は、そこで一念発起! 本書には、日本ミツバチ保護のために命がけで東奔西走されている著者ご夫妻を始め、同じ志をもって活動を続けている多くの優しい仲間たちの、 「熱い思い」と「愛」がギュッ!と詰まっているのです!
日本には外来種の西洋ミツバチだけでなく、野生の日本ミツバチがいる!
「日本ミツバチは、実は住むところがなくて『難民状態』なんです。だから住宅や神社などへ入り込むのだとわかってきました。森に棲めなくなって町に降りてくる熊やイノシシのように、日本ミツバチも、民家に入り込んで生き延びようとしているのです。しかし、ハチが怖いという人が多いため、駆除されてしまうのです。」
「人工林などの森林環境が、日本ミツバチにとっては大きなマイナス影響を及ぼしていることも実感したのです。」
「日本ミツバチは、自分たちを豊かにするには、自分たちだけを満たすのではなく、まず、森を豊かにすることが大切だと知っているようです。」
(本文より)