自然界には重力・強い力・弱い力・電磁力の四つの力がある。本書は、クォーク探究と、この力の統一理論に大きな功績をあげたグラショウ教授の魅力たっぷりの自伝である。イタズラ好きの子供時代から学界の頂点に登りつめるまでをあからさまに語るとともに、現代素粒子論の不思議な世界へといざなう。物質の究極の謎を解明しようとあくなき追求をしてきた一人の人間の足跡が、その内面から生き生きと語られる。