被害者は喉に携帯電話を押し込まれて死んでいた。暴力団員は、中国人マフィアの仕業だと勘違いして暴走、全面戦争に発展していく。機動隊が緊急配備され街が騒然とする中、“狂犬”はみずからの体を標的として犯人をあぶり出そうとする。しかし、それをあざ笑うかのごとく連続する殺人事件。犯人の目的は何なのか...。警察庁の女性キャリア・時岡は、ついに“狂犬”に拳銃の使用を許可する。男も女も破滅の予感をひきずりながら、最後の狩りを始めようとしていた。