ずっと、僕のそばにいて
時は1945年。美しきチベットの僧院で少年たちは出会った…。
苛烈な運命に翻弄されることを知らずに…。
父と共に「シャングリラ」を目指し、旅を続けていたダワ。
しかし、とある僧院で父親はダワを残し去って行ってしまう。
1人残されたダワは、僧院で出会った少年僧ドルジェらと共に、
沙弥(見習い僧)として生きていくことにーー。
動乱前のチベットを舞台に描く、はかなくも清らかな愛の物語。
<登場人物紹介>
ダワ……名前は「月」を意味する。父親と2人で巡礼の旅をしていた。男の子だが、女の子の格好をさせられていた。
ドルジェ……名前は「金剛」を意味する。僧院でダワと父親に出会い、その後置いていかれたダワを友人として気にかけている。