チベットの僧院を舞台にした愛の物語、ここに完結!
君が生きてさえいれば、僕はそれでいい……。
父により僧院に置いていかれたダワは、ドルジェやガワン先輩など仲間たちと共に、沙弥(少年僧)として修行をすることに。
成長するに伴い、僧院の絵師として生きていくことを決めたダワだったが、自らの心の内に「ある想い」が育っていることに気づく……。
しかし時は1950年代。中国軍によるチベットを取り巻く環境は、日に日に悪くなって行き……。
ダワとドルジェ、宿命の出会いの結末はーーーー。
<登場人物紹介>
ダワ……名前は「月」を意味する。父親と2人で巡礼の旅をしていた。絵師を目指して修行をしている。
ドルジェ……名前は「金剛」を意味する。ダワを友人として気にかけている。手先が器用で真面目。