千住博とともに巡る新しい日本画の世界
ヴェネチアビエンナーレで東洋人として初めて名誉賞を受賞した千住博は、世界を股にかけて活躍をする希有な日本画家。今回の和樂ムックでは、千住博の代表作である”滝”シリーズ、および、”崖”シリーズの制作風景をはじめ、過去に開催された個展、最新の”源氏物語”シリーズを美しいビジュアルで紹介している。また、千住博自身による日本画の名画解説は、まったくあたらしい日本画の見方を提示している。さらには、和樂連載時に話題を呼んだ「私の中の日本の美」も掲載。脳科学者の茂木健一郎をはじめとする各界を代表する研究者との対談は瞠目に値する。10月21日に開港する羽田空港新国際ターミナルに設置される作品群もいち早く詳解。
【編集担当からのおすすめ情報】
担当編集者としておすすめしたいのは、千住博さんによる名画の解説です。千住さんの日本画観は独特なものがあり、日本画をラスコー洞窟の壁画や、北アメリカ大陸先住民のターコイズとくらべたりしています。また、なかなか紹介する機会がない、近代日本画にもスポットをあてたりと、今までもっていた日本画に対する考え方ががらりと変わります。もちろん千住さんの作品も多数掲載しています。