魯山人とは何ものだったのか。篆刻、書画、陶芸、料理に天才的な技を見せ、今日まで大きな影響を残す一方、悪評高いその唯我独尊の人柄は多くの関係者、文化人との衝突、確執を招いた。本書は彼の波乱万丈の生い立ちから芸術家、料理家としての多彩な芸術活動への没動と大成、そして、不遇過ぎる晩年まで、ゆかりの人々多数の見聞と精細な取材によって照らしだす大傑作長編評伝。