• 著者又吉直樹
  • 出版社KADOKAWA
  • ISBN9784048967709
  • 発行2020年4月

東京百景

死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までの
フリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。
忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、
誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。
その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。
その瞬間を逃さないために生きようと思う(九十九「昔のノート」より)
芥川賞受賞作『火花』、4月公開の話題の映画の原作小説『劇場』の
元となるエピソードを含む100篇のエッセイからなる又吉文学の原点的作品
『東京百景』が7年の時を超えて、待望の文庫化。
18歳で芸人になることを夢見て東京に上京し、自分の拙さを思い知らされ、
傷つき、苦しみ、後悔し、ささやかな幸福に微笑んだ青春の軌跡。
東京で夢を抱える人たちに、そして東京で夢破れ去っていく全ての人たちに
装丁を一新し、百一景と言うべき加筆を行い、新しい生命を吹き込んで届けます。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • 本のお茶
  • マチネの終わりに
  • 気分上々
  • 禅「心の大そうじ」
  • 老いの戒め
  • 「折れない心」をつくるたった1つの習慣
  • 若者はみな悲しい
  • 明るい覚悟 こんな時代に
  • あるがままに生きる
  • 寂しさや不安を癒す人生のくすり箱