スコットランドの「ツーリズム」と「ウイスキー」の歴史。
第一次大戦が終わっても必ずしも順調ではなかったスコットランドの
ウイスキー造りの歴史を辿りながら、第二次大戦後にウイスキーが
スコットランド・ツーリズムの牽引役として登場してくる経緯に着目し、
そこから、自国の日本酒蔵がツーリズムの対象として発展していくためには
どのようなことが必要なのかを考えるため、
スコットランドのウイスキー蔵を訪ね歩き、さまざまな地域の文化状況を
くまなく見てきた著者によるツーリズム文化論。
本書は、スコットランドに長年関わった著者の経験が滋味深く醸成された
文化交流の軌跡である。