「ドラッグ」はその健康被害により「社会の敵」とされ、薬物依存症(アディクション)当事者が治療・回復支援から疎外される状況が生じている。アディクションは境界的かつ学際的な問題であるからこそ、当事者を含む多領域の人々がゆるやかにつながり、共助をはかる必要がある。本書ではアディクションにさまざまな角度から光を当て、厳罰主義を乗り越え、「排除しない社会」へ進む道筋を探る。